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私が娼婦になったら

「私が娼婦になったら」 岡本阿魅

私が娼婦になったら
いちばん最初のお客は おかもとたろうだ

私が娼婦になったら
私が今まで書いためた本をみんな古本屋に売り払って
世界でいちばん香りのよい石鹸を買おう

私が娼婦になったら
悲しみをいっぱい背負ってきた人には翼をあげよう

私が娼婦になったら
たろうのにおいの残ったプライベートルームは
いつも綺麗に掃除して 悪いけれど誰も入れない

私が娼婦になったら
太陽の下で汗を流しながらお洗濯をしよう

私が娼婦になったら
アンドロメダを腕輪にする呪文を覚えよう

私が娼婦になったら
誰にもオカサレナイ少女になろう

私が娼婦になったら
悲しみを乗り越えた慈悲深いマリアになろう

私が娼婦になったら
黒人(アポロ)に五月の風を教えよう

私が娼婦になったら
黒人(アポロ)からJAZZを教えてもらおう

淋しい時には
ベッドにはいって たろうのにおいを嗅ぎ

うれしい時には
窓に向かって 静かに次に起こることを待ち

誰かにむしょうに会いたくなったら
ベッドにもぐって 息を殺して 遠い星の声を聞こう




最近また、寺山修二を読んでいる。
上の詩は、寺山修司編集のハイティーン詩集から。

17歳の子の詩だという。
涙が出てくるな。止まらない。

才能だね。
やみげんは文才に恵まれなかったけど、才能を見抜く力はあると思う。

今日、また一人、やみげんを追い越していった。
いや、彼女はとっくの昔にやみげんの先を行っていたな。

おめでとう!

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)
(2004/06)
寺山 修司

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[ 2012/02/20 13:50 ] 緊縛新聞 | TB(0) | CM(-)

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